奇経治療の実技

 本日は東京での本部会であり、10月は外来講師講演ということで奇経治療の実際に宮脇先生が来られました。
 まだ学生だった3年生の時に経絡治療の手ほどきを受けた最初の先生と言っても過言ではない宮脇先生の講演と実技、さすがに年齢的なことは感じましたけど相変わらずのパワフルなお話と実技には感心するだけでした。
 私自身といえば下積み修業時代に明けても暮れても奇経パターンの判定を担当していたのであり、師匠である丸尾先生の治療パターンが経絡治療のオーソドックスなスタイルと異なっていたことから開業をしたときにオーソドックスなスタイルに戻したのと同時にできる限りの補助武装も解除してのスタートとしたかったので、奇形治療についても「昔取った期ネズか」の部類で積極的には取り組まないことにしてしまい、そのまま30年が経過しています。実際に臨床では困っていないのであり、知識や初心者の宣伝道具としては有益だと思っているのですけど、今から臨床へ戻すことはないでしょう。
 奇形治療の一番のメリットは、未だに経絡治療で独り立ちできない治療家が手足だけの施術で効果が出せるという患者へのアピールに使えるという点であり、重症患者への家庭でもできる補助療法だと思います。家庭で自己治療させるという点については考え方があるでしょうからこれ以上のコメントをしませんけど、ベッドの患者に関わる時間とその後の効果についてどうとらえていくかでしょうね。

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