反省ばかりの治療でした

 昨日のうちに書き込みきれなかったのですけど、片方の臀部だけに座っていると強烈な痛みが発生してくるというかなり苦戦をしていた患者さんが、ほぼ回復していただけました。
 強烈な痛みが発生してから数ヶ月も経過して来院されたので、「これは手間がかかりますよ」とは前置きしたものの、一ヶ月半近くもほぼ痛みの変わらない状態が続いてしまいあまりに申し訳ないので考えられる限りの物量作戦でとりあえずの回復を試みたところ、幸運にも地楡へ向かいました。
 昨日の治療では歩き出しに発生していた激痛についても回復をしていたので、改めて臀部を落ち着いて観察したところ、やっぱり亀裂骨折が発生していたのを見つけました。座って痛みが発生するなら座骨の先端に傷があるだろうと普通は想像しますし今までの経験もそうだったのですけど、今回はそれがもっと奥の方で発生していました。そして痛みを長く我慢していたので筋肉が固くなってしまい、触診でなかなか見つけられなかったのでした。
 最も反省すべきは脈状で骨折が見抜ききれなかったことであり、可能性として一番高いのですからしつこく脈状を探さなかったことです。最終的には原因が判明できたのですけど、反省ばかりの治療でした。

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