気胸の脈状

 朝一番の患者さんは咳が止まらないということで紹介されての予約だったのですけど、脈診をした瞬間に気胸だとわかってしまいました。
 菽法でいうと九菽より上側にしか脈がどの部位でも触れず、六部定位でいう中脈より上側というのではなく、突然に九菽より下側は触れない感じなのです。いかにも「息を吐くことはできても吸うことが困難」という感じの脈状です。
 かつて義父が右の中胚葉で完全気胸を起こして入院から手術ということがあったのですけど、何度も病室で治療をしていて指が覚えこんでいた脉状だったのです。まさか次の診断で役立つことがあるとは、思ってもいませんでした。

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