痛み止め処置のキーポイント

 ぎっくり腰の痛み止めのキーポイントは、円皮鍼を脊柱起立筋の緊張が始まった境目へ打ち込むこと。経絡流注が極端に悪くなった箇所へ打ち込んで、擬似的に流注を回復させるわけです。
 大切なことは絶対に境目へ打ち込むことであり、現在痛みを感じている箇所とは限らないことです。これが厳守できなかった過去の助手は、すべて脱落していきました。目で見えるものと経絡の働きは、必ずしも一致しないのです。
 それで今朝の話です。昨日に強烈な首の痛みで来院した患者さんは、首の痛みはほとんど感じなくなったのですけど今朝からぎっくり腰が、しかも右臀部に痛みを感じています。
 「今から昨日と同じ痛み止め処置をしますけど、痛む箇所とは違うところに貼り付けようとしても文句を言わないように」と、古い患者さんなので言いたい放題ですから先に釘を刺しておきました。それで脊柱起立筋へ円皮鍼を打ち込むと、痛みが回復するのです。狐につままれたような事象ですけど、こちらが現実です。

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