「季節の治療」の中身

 それで夏期研の中身なのですけど、「季節の治療」というのは何度も話を聞いていたのですが実際がよくわからないままで本番を迎えたのですけど、土曜を含めた五気に対して自動的に使う経穴がはじき出されてくるので後は反応を確かめます。
 そして「有無を言わさず」というよりも「問答無用で」と表現した方が正しいでしょうが、はじき出されている経穴へ瀉法を施すというのがその実態です。これで治療が成立すればそのままで、足りないとなれば漢方はり治療の従来の証決定を行っていくというものが組み立てだと、やっとわかりました。
 これだけを文字にしていると「随分乱暴なことをしている」と捉えられてしまいますが、まず瀉法というのは大幅に抜き去るという感じではなくやんわりと季節の邪を排除しているだけのようです。
 それで私の最近の臨床も、六気がベースですが該当する経絡の井穴へ摂按を必ず行っており、そこから脈状を見やすくしているのでありほとんど同じことをしていたのでありました。

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