漢方鍼医会の奇経治療2

 漢方鍼医会の奇経治療開発に取り組んで三日目、下積み修行のグループ判定を担当していた時代には多用する傾向があった照海-列缺の組み合わせ、なかなか遭遇しないと待っていたならついに出ました。
 膝と足底の痛みがある患者さんですから膝のグループを想像していたのですけど、照海-列缺ということは腰の方が主であるといえるので、問診し直すと腰の症状を申告していないだけでした。
 腹診で見ていればあらかじめわかることですけど、腹診を覚えなければならないというハードルがあります。指テスターでも直感的にわかってしまうのですけど、指テスターは自分の感覚が信じられるかどうかというハードルがやはりあるということがわかりました。
 人の身体を治療していこうというのですから、ハードルのない技術などないということです。本を読んですぐ名医になれるなど、絶対にあり得ないという当たり前の話でした。

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