奇経治療のない時間帯へ後戻りできなくなってきました

 本治法が治療の絶対的主役であることに変わりはなく、最終的な効果を決めるのは本治法のできがそのほとんどを握っています。けれど速攻で痛みを除去できるという点では奇経治療の方が一段抜けており、痛みが除去できた状態で本治法ができれば効果はさらに増大できます。
 夏手前まで頑固な腰痛を数ヶ月かけて治療していたご婦人なのですが、その後はすっきりまではしなかったものの痛みはなかったので秋まで普通に過ごせていました。ところが気がつくと右股関節に痛みでも力が入らない痛みが再発しており、病院でまた検査は受けましたけど腰椎ヘルニアが少しあるだけで股関節には異常がなかったということです。
 とにかく歩行時に右足だけでたつ瞬間が不安であり、右足を浮かせていても左右の動作だと痛みが発生してきます。相当に不安がられているので申脈-後谿の奇経治療で少し痛みが軽減することを確認し、さらにセットを追加し右足が動かせるまでにしてから本治法を行いました。
 本治法後にはもう少し右足が動かせるようになり、少しですが患者は安心してくれました。これだけ痛みや恐怖感が強いとその場での症状除去が何より大切であり、症状がある程度除去されていれば本治法も落ち着いてできます。ちょっと奇経治療のない時間帯へ後戻りができなくなってきました。

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