先々週の終わりから来院されている右下腹部に強い痛みがあり、立位だとその部分が飛び出してくるという患者さん。皮膚表面に触れるだけでも痛みが増悪するということで、この時点で内臓ではなく皮膚の方が原因が強いです。
しかし、そこそこ高齢のご婦人ですから動脈瘤や悪性腫瘍についても確認しておく必要があるのですけど、鍼灸院へやってくる前に四カ所もの医者を回っているのに総合的な検査をしてくれたところがありません。患者曰く「調べる気がない」ということです。
そこで考えられるリスクについて説明し、おそらく状況や治療を開始してから痛み止めの服薬が効果を発揮してきたということはヘルペスと思われるが、しっかりした検査で裏付けを取ってほしいとお願いしました。結果は予想通りこれというものが見つからず病名のつかない状態であり、これで安心して鍼灸で治癒が目指せるようになりました。