漢方鍼医会での奇経治療、取穴について

 昨日には奇経治療を開発する中でいろいろと不満を抱えていることを書いてしまいましたけど、「ものをいうやつは嫌われる」ですから発言が攻撃的かどうかは人によって印象が違うので別として、「出る杭は打たれる」を回避する気はこれからもないということだけ付け加えます。
 それでパートナーの先生と一時間みっちり話をして、ほとんど一致をしていて驚いたのですけど一経での奇経を用いるときに二経と大きく違う点を宿題に持ち帰ってきました。それは八総穴の位置です。
 まず任脈になる列缺については橈骨下端の骨隆起の上縁でつい探してしまうのですけど、大腸経と交差するもう少し上の方がいいみたいです。流注に従って指を進めてくれば、よくわかります。これは単なる勘違いであり、二経治療とも同一です。
 次に督脈になる後谿は、軽く拳を握ってできる横紋の先端でがいいです。二経治療の場合は隆起をえぐるようにしてとりますから、食い違ってきます。
 とここまで来て、「「取穴書」の表記と同じだということは大幅に違って取ってきたのは衝脈になる公孫です。それで昨日にうまく衝脈が該当する患者さんがいて丁寧に探ると、太白の後ろ一寸の「取穴書」と同じ場所に反応がありました。つまり、八総穴の場所は「取穴書」通りでいいのです。

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