足首ではなく腓骨が骨折していました

 新型コロナウィルスの影響は、こんなところにもという例です。
 部活でバスケットをしている高校生なのですけど、全体練習ができないので家の近くで自主トレをしていたのですがどこかで右足を落下させてしまい、自分でも骨が折れたような音は聞いていたといいます。
 その後に平坦な場所を歩くだけなら痛みはないものの、足首に力を入れようとすると痛みでどうにもなりません。整形外科へ連れて行ってもらったのですがレントゲンで骨には異常がないと言われ、接骨院でも捻挫だと言われたのですが一向に回復しないので祖母の紹介で来院しました。
 最初は本人が足首の痛みだというので脉状も骨折ですから剥離骨折を疑ったのですけど、足首は腫れていません。けれど外丘あたりから打診すると強く響くので「これは訴えそのものが間違っているのではないか」と触診から探すと、陽輔の高さで亀裂骨折を起こしていました。瀉法鍼も用いながら治療を終えると、つま先立ちができるようになったのには本人がどれほど驚いたことか。もちろん足首への処置は、一切していません。
 こういうこともあるので患者の訴えはしっかり聞いてあげなければならないものの、鵜呑みにしてはいけないということなのです。街の整形外科だとまともな診察をしていないでしょうからスポーツ専門ドクターでないと気づかないレベルとは思いますけど、それにしても接骨院という名称があるくらいなのに何を診察しているかなぁ?これを見逃していたなら、存在する価値そのものがありません。

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