二木式ていしんのバリエーションと名称を整理

 二木式ていしんの新しいデザインを発注したのですが、その際に今までのバリエーションと名称を整理してもらうために書いた手紙を一部編集してここにも掲載しました。
 それで数種類の二木式ていしんを製作してもらっているのですけど、形状と名称を整理させてください。
 まず「邪専用ていしん」、これは一種類しか存在しないのでこのままで構いません。臨床現場からすれば材質は銅で、大きさもこれ以外のものは治療効果が出せないだろうと思います。製作の手間からしても、バリエーションを増やしても仕方がないかと。
 次にオリジナルの二木式ていしんですが、45mmの一種類にしていただき「本治法用二木式ていしん」の名称にしてください。55mmから45mmに縮めたのは竜頭を強く握れないようにするための工夫であり、本地方に特化しているとハッキリ打ち出したほうがわかりやすいからです。
 そして今回の竜頭を四角に変形させたものは「標治法用二木式ていしん」ということで、サイズは55mmのみでお願いします。本治法用と同じく強く握られてしまうことを防止するために今回の変形にしたのであり、本地方とは違う使い方をするのだとハッキリ表現しておきたいからです。そのために45mmの製作はしないでください。
 実際に試してみましたけど、四角の竜頭での本治法は脈の柔らかさがあまり出ず自画自賛ですがオリジナルデザインが優れていることを認識しました。ディスポの鍼しか扱ったことがないと「これは握りやすい」と喜んで力を目一杯入れてしまっている人が多いのは、完全に発案者の意図と逆になってしまっています。鍼は指先の延長であり指に添えるだけということを学生時代に教えられないのですけど、臨床現場に立ったならそれくらい自分で気づいてほしいのですがわからない人が多いのも現実です。アフターコロナの次代からは、それも変わってくれることを期待してはいるのですが・・・。

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