典型的な夏バテ

 夏バテというのは夏の疲れが涼しくなって出てくる倦怠感を中心とした不定愁訴を本来指しているのですけど、何度も治療をしてきましたが「これが夏バテだ)という脈状に遭遇しました。
 脈全体がなんとも言えないだるそうな感じだというのが第一印象で、流れがゆっくりで全て渋っていました。腹診では肺の見どころが凹んでおり、季節の変動としても合致しています。
 治療は五気を用いての時邪の処理ということで、肺経の経渠へ瀉的な手法を加えるのですが、この場合は試させてもらったのですけど抜いてしまう瀉法ではなく営気の手法のほうが良かったです。邪の強さの違いなのでしょうか?

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です