押し手について雑感

 パソコン仕事などで側頸部の強烈な硬結になっている患者さんは近年増加ペースが大きいのですけど、上肢の血行障害まで発生してきているというものに久しぶりに遭遇しました。昔はトラック運転手にはあったのですけど…。
 本日の新患さんはすでに右上肢の血行障害を起こしているくらいのレベルで、この診断は正しい、というよりも間違えようがないです。
 それで何が書きたかったかというと、側頸部を触診すると置鍼で治療をしていただろうということがわかるのです。部位的にも深い刺鍼はできないのですけど、押し手をほとんど使わずに置鍼しているので気の抜け続けている状態がわかってしまうのです。
 「衛生的に押し手を使わないように」という指導がアメリカではずっと前からされているようですが、せめて手袋をしてでも押し手は使ってほしいです。もちろん術者の技量で左右はされますが、技量がハイレベルならやはり押し手は使うでしょう。ていしんなら衛生面はパーフェクトなのに…。

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