お互いに信頼しすぎていての悪い例

昨日までの、半分失敗談です。患者さんには、半分申し訳ないことをしてしまいました。
強い腰痛で来院され、症状も脈状も触診も完全に腰椎ヘルニアであり、夜も眠れないほどの自発痛は解消しできなかった中腰も普通にできるようになったのですけどそこから痛みが取れません。先週は仕事の途中で痛みが強くなりすぎて早退をしており、痛み止めも服薬していたとか。カルテ記入でよくよく考えていると、それはぎっくり腰の痛みです。
古典にそのような原則は見当たらず経験からなのですけど、ぎっくり腰の治療が不完全だと腰椎ヘルニアが回復してくれません。相当に腰痛を我慢してから来院されているので、その始まりがぎっくり腰だったのでしょう。中学生の頃には散々に急患で飛び込んできては「明日の試合に間に合わせてほしい」など困らせまくってくれた人なので信頼関係がありますから通院を続けてくれていたのですけど、お互いに信頼しすぎて見落としが発生していた悪い例でした。