昨日の反省、その3

昨日の反省その3は、せっかく発表をしたのですけど本部はそれに対する実技披露というチャンスを設けてくれません。いや、正しくは以前は「本日の発表を実技で」という姿勢だったのですけど、いつの間に自らの興味分野の実技に集中するようになってしまったのでしょうか。
けれど桜を噛ませていたわけではないのですが、実技で治療をしようという段階でモデル患者は数脈であり不整脈を出しています。問診するとこの春に心臓の心筋をレーザーで焼く手術を受けたということなのですけど、手術後の二ヶ月は逆に苦しくてその後も元と同じくらいであり楽になった印象がないとのことです。
脈診ではどうにも判断基準がないお手上げであり、腹部の散鍼もほぼ無力だろうと指摘しながらやってみるとほとんど脈状に変化がありません。そこで時邪を応用した切り分けツールを用いると脈状変化が顕著であり、あれだけの数脈ですから陽経からの治療については最初からわかっていたもののきっちり反応してくれました。肝経を動かしたいということで剛柔の陽経から大腸経、合谷へ一本の鍼で見事に全身が変化してくれました。