即刺徐抜、徐刺即抜

鍼灸院での技術的な話題を最近あまり書いていなかったのですけど、実はちょっと困っているというかスムーズでないというか、うまく基準が定められず力の入れ具合にもばらつきが発生していることがあるのです。
というのが、「五気による季節の中の漢方はり治療」でていしんでの瀉法も確立できたのですけど、この極意はていしんを逆さに持つことと即刺徐抜で行うこと。「ふっ」という感じで息を吐きながら鍼を当てたなら手応えが来そうな段階からズルズルと抜いてくると、これが実に良い手技に繋がります。
ところが補法は徐刺即抜ですから、即抜に関しては慣れたものですからいいのですけど徐刺を心がけていても、どうしても刺し手にまず力が入ってしまいますし押し手も重たくなりがちです。これをなんとかしたいのですけど、いいアイデアが浮かんでいません。