散脈というのでしょうか

一年ぶりに来院された50手前の女性なのですけど、問診で「これは呂律が回っていない」のであり、会話の内容も幼稚というか以前のようなキレが全く無いので、こちらのほうが恐怖を感じてしまいました。
主訴そのものは単純な整形外科疾患なのですけど、脈状は数脈の上に散脈というか、締まりがない上に一拍ずつ脈状が少しずつ変わってくれます。
こういうケースでは診断を急ぐと返って迷路に落ち込むので、本治法を済ませたなら半時間休んでもらいました。いつもなら体位変換は任せてしまうのですけど先に確認に行くと呂律が戻っており、最低血圧の上昇が決定的です。
すでに高血圧の服薬はしているとのことであり、治療室に血圧計を今は備えていないことに恥ずかしさが、今からアマゾンで注文をしておきます。