脈診時の指の当て方の基準を知らない人ばかりだった!?

昨日の入門での講義は脈診であり、漢方鍼医会発足時からの会員の古狸なのでここ最近ずっと担当に指名されているのでしょうけど、昨年のズームによる講義は非常にストレスであり実技が午後にできないというのはもっとストレスでした。昨日は午後も一人で実技を担当して、疲れましたけどストレスフリーです。
そこで驚いたのが、脈診時の指を当てる位置の決め方。昔に橈骨茎状突起と間違った名称を用いていた橈骨下端の骨隆起、これを基準にまず中指を当てて示指と薬指を添えることそのものは変わらないのですけど、橈骨下端の骨隆起は外側面と前側面で一番高い箇所が異なっていることを知らない人がほとんどだったこと。
経渠は外側面の高い位置と同じなのですけど、脈診は前側面の高い位置にまず中指を当てます。「取穴書」にしっかり書かれてあり、WHO経穴で前腕の長さが少し変わったことから相対的な変更も出ているので、この決め方が客観的で一番わかり易いはずなのに理解されていなかったのは、どうしてでしょうか?