三点セット

 経絡治療といわれる分野であれば、まずは患者さんの主訴・愁訴などを聞いて四診法の総合判断から証決定し、治療は本治法から取りかかるというのが一般的なスタイルです。ところが治療が始まってしまうと脉診にしがみついている治療家が多く、脉ばかり触っているので逆に分からなくしているのではと思える節さえあります。
 そこで脉診・腹診・肩上部の三点が全て改善しているかを確認すれば、一つずつでは間違いを起こしたり迷いを生じる場面でも乗り越えることができ、また誤治への歯止めともなります。これを「三点セット」と称しています。
 患者さんの中にはお腹を触られるとくすぐったがる方がおられるのですけど、「三点セット」のことを説明して治療に協力してもらっています。中学生あたりに多いのですけど、今夜はご婦人がベッド上で息を止めて協力してくれています。

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