ひじが曲がったままになってしまっていた患者さん

昨日に前方向へ転倒してしまい、思わず右手の手掌で支えた患者さんなのですけど、今朝になったなら右肘が曲がったままで動かなくなっていました。もちろん周囲は晴れています。
昨夜は途中で目は覚めたものの眠れていたということで、首相の痛みばかり気にしていたのですけどこの状態に驚いてすぐ予約を入れてきたということでした。状況からも脈状からも打診をしても亀裂骨折であり、当初は大丈夫だったのに夜中のうちに疲労骨折を起こしてしまったのでしょう。
骨折の場合はどの部位で発生しているのかを突き止めておくことが一番肝心であり、探し出すのに少し苦労しましたが三焦経の天宗より上側にありました。本日はこの部位に加えて肩甲骨周囲の硬結へアプローチをすると、右手首が自由に動くようになってもらえました。
この状態で整形外科へ行くと肘しかレントゲン撮影されないでしょうから、「骨折はない」と言われてしまうか「よくわからないが骨折の可能性が高いのでギブスをしよう」となるのが落ちです。ギブスをされてしまうと最悪で、一ヶ月は外してもらえなくなります。良くても手を吊り下げるように言われてしまうので、これも右手ですから自動車の運転もできなくなってしまいます。鍼灸院を選ばれたのは、賢明でしたね。