医療は、まず「手当」からでしょう

午前中の患者さんは右腕の痛みを訴えられての来院でしたが、それを聞く前に脈診しようと手を取った段階で「腕が腫れていますよ」という状態でした。
前腕から肘を越えて上腕まで腫れているので、どの関節を動かしても相当な痛みが発生してくるのだろうと想像しつつ問診しながら肘を少し曲げてみたなら、悲鳴が上がり身を捩るほどの痛がり方をされます。けれど、ここまで反応が激しいと肩甲骨周囲の硬結が犯人だともすぐわかります。
仰臥位のままで肩甲骨周囲を指で何度か押してからまたひじを曲げると、もう痛みが半分くらいになっていました。仕上げでは二木式奇経鍼で肩甲骨周囲へのアプローチを加え、少し痛みは残るものの腕は普通に使えるようになってもらえました。
こういうものが整形外科や病院へ持ち込まれたなら、医者はどのような反応をするのでしょう?まずは検査からでしょうか、そんなことをしなくても指先があればすぐ原因が証明できてしまうのであり、痛みも即座に軽くできます。医療は、まず「手当」からでしょう。