下顎処置を検証してみたなら

台風14合の影響も何のそのというか、まだ本日では奄美大島から屋久島付近だったので近畿地方では雨もあまり降っておらず、傘も不要で移動できたので滋賀漢方鍼医会の非公式月例会に参加できました。
まずは下顎処置について開発のきっかけからその後の工夫や取り組みについての講義をして、理論的には任脈を直接いじれているのが大きいだろうということで施術の具体的な方法を協力してもらって検討ができました。
今までは左の下顎角から下顎骨に沿ってオトガイ隆起を通過して反対側の下顎角へ達したなら、同じルートで往復を繰り返すというやり方をやってきました。でも、これは「とりあえず」で、間違いではないが最善の方法でもないという認識をしていました。
脈診してもらっていると、まるで音楽のステレオバランスが片チャンネルから反対側へ移動していくようなサラウンドのような変化をしていると言われました。これは効果がより増大しているのか打ち消しがあるからなのかが判断できないので、外から中央・中央から外のパターンで検証したところ外から中央の施術がより効果的で、胃の気は増大しませんけど太い脈になってくれました。
自分で受けてみても外から中央のパターンのほうがより響いており、任脈だけでなく督脉への響きが確認でき、衝脈も動いている感じでした。だから研究は個人で始めても、検証は複数人で合意ができるまでやらねばならないのであり、それが研修へとつながっていきます。