歯医者へ行く前に歯が抜けてしまったようなもの

土曜日は一日ネガティブな心境で仕事量まで下がりまくってしまったのですけど、連鎖反応でまたズーム会議が荒れなければいいのにと懸念していました。けれど結果は、「歯医者へ出かける前に歯が抜けてしまった」というところです。我ながら、実に的確な表現でした。
この一年間ずっと私だけでなく周囲が指摘を続けてきた「補中の瀉」、あっさり執筆中のテキストからごっそり削除されることになったのであります。というより、すでに大幅に書き換えられていてそのつもりだったようです。理由は「古典に書かれていなかったから」でしたが、それならみんなを振り回しまくるなよ!!
微鍼・ていしんの補法というものを間違いない者にするためということがテキスト改定の大前提とされ、何行は刺鍼しての技術がベースであることと素問・霊枢をまとめ直したものなのだから原点の霊数をもっと持ってこようということそれ自体はある程度わかるのですけど、先祖返りの印象のほうが強いです。
それから「霊枢の記述を見てずっと行方不明になっていた技術がこれで復活できる」のようなことを昨日も延々と話されていましたけど、環境は変化し人体も変化していて道具も進化しているのですから、やっぱり先祖返りだよなぁ。とにかく「補中の瀉」は除外できて、それだけでも良かったです。