任脈と衝脈、それぞれに操作したほうがもっと効率的かも

著効を連発してくれる下顎処置から「奇経が直接動かせているのではないか」ということで研究を続けているのですけど、衝脈の流注を復習していると胸で一度散るようにしてはいるもののそのまま喉を登り顔面に達しているとありますから、やはり下顎への施術で任脈と衝脈を操作できているようです。
それなら任脈と衝脈を別々に操作したほうが効率的だろうということで、患者さんの観察を細かくさせてもらうと正中の任脈の外側にもう一つ固くなっているものを持っている人もあり、これが衝脈ではないかと仮定してやってみました。
主訴は頭鳴だったのですがかなり回復しているので二週間ぶりとした患者さん、実は激しい頭痛持ちだったのに最近全く頭痛がなかったのを二週間経過したなら思い出してしまったということであり、肩こりからではなく婦人科からの頭痛だということはすぐわかったので膻中を探ると飛び上がりそうになるくらいの痛みがあります。
まず正中の任脈だけを操作したなら痛みが軽くなり、これだけで驚かれます。そして正中のやや外方で衝脈と仮定したものを操作すると、ほとんど痛みがなくなってしまいましたからもっと驚かれます。そして確認も含めて今までのような外方から中心に向かってのやり方をしたなら、少し痛みが戻ります。つまり、奇経の流注上だけをやったほうが効率的ということです。さらに研究が楽しくなってきました。