妊婦さんで比較をさせてもらったなら

下顎処置から始まった奇経を直接動かせているだろう処置、任脈は妊娠と特に関連が深く3年前より安産灸の完全代打で列欠が用いれるようになっているのですけど、それとの関連がどうしても知りたかった。
やっと妊婦さんが来院してくれたのですが、前回はぎっくり腰で痛みがひどすぎて仰臥位になれず最後も痛み止め処置ですぐ起こしてしまったので、下顎の状態を触れるチャンスがありませんでした。
今回は仰臥位になれたので触れてみると、期待通り任脈には硬結があります。いきなり操作させせてもらったのですが、肩こりは緩んでも胎児が動くというほどではありませんでした。列欠に二木式奇経鍼を当てると、少し遅れて胎児は動いてくれました。
標治法が終わってから再び任脈を操作すると、今度は胎児が動いていました。けれど最後に列欠へ二木式奇経鍼を当てると、途端にお腹がもっと暖かくなり胎児は大きくすぐ動いていました。
一度きりの比較なので考察すること自体に無理があるのですけど、あえて考えれば流注上で奇経を操作するのは正経から溢れてきていたものが蓄積しておりそれを押し流すことで治療の助けになる、八会穴からだと奇経全体へアプローチができているというところでしょうか。