こんな感じでもシンスプリント

シンスプリントというのは陸上や疾走をする競技をする選手によく見られる、ふくらはぎの強い張りを伴う痛みの症候群なのですけど、治療はずっと手掛けていたもののあまり得意ではありませんでした。
というよりも「シンスプリント」という名称は医学雑誌によく登場してくるのに、具体的なところを把握していなかった期間が長かったのです、お恥ずかしながら。けれど歩行すら困難なほどの痛みになっていた陸上選手の治療をして、小野寺から胞肓の間の硬結が治療ポイントだと発見できたなら得意な疾患になりました。
慣れてくると運動選手でもないのにシンスプリントの症状が出ていることにも気づくようになり、午前中の患者さんはやや高齢で運動とは無縁なのに典型的なシンスプリントです。運動から発生してきたものではないのでシンスプリントと呼ぶのは少し違うのかもしれませんけど、臀部の硬結を緩めたなら足には一切手を触れていないのに痛みが回復しているのに大感激されていました。