真冬に夏バテの患者さん

五気に基づく「季節の治療」というのは、特徴は歪が大きすぎる・全身が歪んでいるという状態のときに遭遇します。でも、この表現では素人さんはわからないそうです。
生理機能がアクセルもブレーキも故障して暴走しており、そのために全身をねじってなんとか耐えているという状態なのですけど、一番遭遇しやすいのは夏バテです。熱っぽいかと思えば冷や汗が出てきて、食欲はなく水分だけ取っていると下痢になってくるので布団で寝ていても苦しく、変な姿勢をくねくねしているような状態です。
沖縄でイベントを開いてきたという患者さん、重量のある資材を運搬したり組み立てたりスクールを長時間やっていたりと疲れているものの、筋肉痛7日発熱しているのか自分でもよくわからないといいます。「夏バテみたいなものです」と説明したなら、まさに炎天下でのスクール中から脱水もありそこから始まってきたことを思い出します。真冬の寒さに夏バテで来院されるというのは非常に珍しいことなのですけど、脉診がなければ絶対に対処できなかったでしょう。それと切り分けツールがなかったなら、診断にもっと時間もかかりました。