どれだけ軽い手を作れるかのプログラム

50周年記念誌もそうなのですが、滋賀漢方鍼医会のテキストを作ろうということで具体的なロードマップはまだなのですけど、一番の目玉は手法や脈診をするときの「手の重さ」を具体的に表現して自己修正していけるプログラムの掲載でしょう。
過去の先輩たちが経絡治療という枠組みを脱皮するために口角泡を飛ばして議論されてきた姿を原稿から追いかけさせてもらっているのですが、比較脈診(脈差診)はより個人の感覚に基づいていることをわかっていながらも具体的なプログラムが提示できずに苦しんでおられました。
今でも脈差診は主流ながら、脈差診のみで証決定をするという研修会はほぼなくなっています。その分だけ習得せねばならない過程も多くはなりましたけど、人を治療しようというのですからそれは仕方ないところです。どれだけ軽い手を作るためのプログラムが考案できるのか、これも今年の仕事です。