脈診と西洋医学での診断結果

前エントリーの続きとなりますが、脈に触れた瞬間に「あっ!!この病気はこれだ!!」と即断できてしまうものがいくつかあります。それがバセドウ病だったり骨折だったり、ぎっくり腰だったりです。
伝統鍼灸学会の50周年記念誌の点訳作業を現在やっているのですけど、30年前の六部定位脈診について主流は比較脈診(脈差診)なのですけど、西洋医学とどのようにリンクするかとか議論されていたことには、ちょっとがっかりというか「へぇなんで」というところがあります。
私の大師匠は独学で脈診を身に着けたと聞いているのですけど、弟子たちに「脈診したものは西洋医学の診断ときっちり合致しているものでなければならない」と話していたそうで、私もその基準で脈診に取り組んできました。不問診こそ伝えるすべがないのですけど、それでもいくつかの病状に現れる特徴的な脉状を紹介してきています。素直に受け取ってくれる人のほうが少ないのが、脈診の壁だとも感じてきましたが…。