帯脈の押し流し方も思いつきました、実践済み

押し流すタイプの現在進行系の奇経治療、一元三奇になる任脈・督脈・衝脈の固有流注場を押し流すことから発見してきて、任脈と衝脈は上半身の症状に抜群の効果を発揮してくれています。
督脈についてはそれ単独でも効果があるのですけど、陰陽のきょう脈と組み合わせることで腰部や背部を一気に緩めることに成功しています。固有流注がないのですから、督脈の力を借りるわけです。
それで不思議に感じていて活用法が思いついていなかった帯脈、腸骨稜の上下でも特に上側は帯脈の固有流注なのですけどここを押し流してやってもそれほど変化がなく、手応えもあまりありませんでした。
けれど、ものすごく帯脈流注上に硬結が発生している患者さんがおられてなんとかしたいと考えていたなら、「帯脈は腎の気を衝脈へ送るのが大きな役目」というのが頭に浮かびました。ですから帯脈流注場をまず押し流し、その後に衝脈を押し流したなら一気に緩んでくれたのです。仕事が終わってから自分の身体でやってみても、響きがよくわかりました。
ちなみに足臨泣を用いても帯脈流注は緩むのでどちらが効率がいいのかも試してみたところ、圧倒的に固有流注を押しし流す方が響きました。八会穴はバランスをとるのにはいいのですけど、沈殿しているものを押し流そうというのが現在のやり方なので固有流注場を押し流せれば、その方がいいということでしょう、やっぱり。