腹診を一連のパターンで勧めていくと

 東京でのことになりますけど伝統臨床セミナーへ出演することもあって、腹診について実技テキストのまとめを急ぎました。人間というものはすぐサボりたくなるのであり、後ろから押してもらわないとなかなか新しいものを作りませんね。
 リハーサルでの実技を参考に腹診の手順を今一度整理することができ、一連のパターンにしてしまえば30秒もかからずに病理考察の概要までたどり着けることがわかってしまいました。これ、「押し流す奇経治療」も含めて滋賀漢方鍼医会の宣伝材料にできるかもです。まぁ腹診の手順は一度教えてしまえば、臨床家ならすぐできてしまいますけどね。
 それで女性は肺虚肝実証で治療することが多いのですけど、それは正しいのですが極端だと一日中ずっと肺虚肝実証になっていることがあり、見落としがないのかここ数年不安も感じていました。病理産物の触診から安易に肺虚肝実証にせず考察することができるようになり、やはり少し偏っていたことを反省しながらも臨床がまた楽しくなっています。