パーキンソン病へのアプローチ

 買ったばかりの携帯型デイジー(デジタル録音図書)プレーヤーで「医道の日本」9月号を聞いているのですが、最初の特集がパーキンソン病。中医学の解説はうなずかされる面があり勉強になるのですけど、いざ鍼をするとなると兪穴や足三里に終始してしまいます。
 二十年以上もパーキンソン病を抱えている患者さん、脳へ電極を埋め込むという処置もされているくらいですから程度の重さは分かると思います
 パーキンソンの病症としては「動きたくても動けない」状態でありこれは気が滞っている、つまり気滞が漢方の病理としては推測されます。肺虚陽虚証に証を切り替えてから見事に回復が始まり、服薬は長年のことですから必要ではあるのですけど言語障害まで解消されてきます。
 ところが年に数回は調子が崩れることもあり、脉もお腹も服薬からしっかり反応を示してくれないので特に今回は証に悩んで脾虚陽虚証で数回治療したのですけど、やっぱり肺虚陽虚証に戻してから復活されてきました。

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