モスクワでのISのテロ事件は、今後の世界をどう変えるか

 昨日のモスクワの劇場で発生したテロ事件、ISが犯行声明を出したのですけど、相変わらずプーチンはウクライナが影にいるというデマを流し続けています。そうしないと国民感情をとりあえず抑えられないのであり、戦争を続ける意味も吹き飛んでしまうから見えていた行動ではありますけど…。でも、冷静に状況を見てみるとこれからの戦場はロシア国内へと移動していくことが分析できます。
 あれだけアメリカやイギリスが何度もテロの予兆があると警告していたのに、阻止できなかったというのはロシア国内の体制がゆるゆる過ぎてどうしよもなくなっているということです。ドローンによる石油施設への攻撃も阻止できず、金の卵の石油輸出もできなくなってしまったのですから。すでに国民の貯金は底をついているのに、もっと経済が悪くなって本格的な反発になってくる。
  加えてISからの内部攻撃が激化してくるのですから、ロシアはどうにも立ち回りようがない。プリゴジンの欄のときのように政治的な決着で表面を抑えることはできないのですから、ISはシリアで10年前に受けた攻撃を恨みに思ってのことなので手を緩めませんから市民の犠牲が増えて、それは政権打倒へとつながっていく。
 ISがやることを決して評価も応援もしませんけど、世界情勢からすればまずはロシアが引き起こしている戦争がなくなれば問題の半分程度が片付くことになるので、ちょっと期待しています。ロシアが倒れれば北朝鮮もかなりの打撃ですし、中国は勝手に経済がさらに苦しく法的に海外と付き合ってもらえずになるからです。イスラエルも「もうええかげんにせぇ」と言われているのですけど、ここが一番解決の目処がないかも。