はらわたが煮えくりかえって

 先程のエントリーの続きで、ひどい言葉で傷つかれた患者さんのことです。手術が既に決定してから通院を開始された癌の方なのですけど、無事に手術が成功しただけでなく医者の予想を上回る治癒力で順調に回復され、当初いわれていた検診間隔よりもずっと延ばしていいことに。
 それで病気以前よりもずっとあちこち飛び回る毎日となり、昨日は自然食品の講習会へ参加したとのことです。そこで正直に癌の経過を告げて、少し背部に持続的な痛みを感じていることも。すると何かの機会で透視をして、、「これはどことどこへ転移をしています、このままだと死にます、僕なら治せます」といわれたそうです。
 第三者が聞けば「そんなインチキ、どこかの信仰宗教の勧誘そのものやし金儲けそのものやないの」と冷静に聞き流せるのですけど、絶望の淵からはい上がってこられた人には不安のどん底へ叩き込まれる以外の何者でもなかったとのことです。
 病気の人へ対してこんなひどい言葉を投げつけて自分の飯の種にしているやつがいると考えただけで、はらわたが煮えくりかえって今日は一日中エンジンが元通りにならずじまいだったのであります。

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