こういう書き込みはと考えたものの、素直な気持ちなので投稿することにしました。ご本人が閲覧している可能性がありますが、悪い話ではないのであしからず。
鍼灸院を開業して35年も経過し、脈診で不問診ができますから大抵の症例は触った瞬間に概略が把握できますし、複雑なものでも初回の治療中に理解はほぼできます。
しかし、命ある人生ですから百発百中で治癒まで導けるものではありませんし、治療が途中打ち切りになるケースが患者側都合が大半ながら少なくありません。そして病理だけでなく、病気そのものが理解できないというケースも。
私の力不足で病気そのものが理解に至っていない患者さん、当初よりも全身状態は改善しているものの一時期の元気さからは冬になって落ちており、今年に入って頭痛がひどく過去最悪の痛みに見舞われてしまいました。「もう手が届かなくなってしまったのかも」と諦めの気持ちになりかけていたのですが、少し落ち着いたときに来院してもらえました。
常に状態が不安定なので壊さないことを第一にしてきましたが、これは挑戦するチャンスを与えてもらったのだからと別角度からのアプローチ。すると当日は帰宅して睡眠がしっかり取れて頭痛がなく、2日後にまた来院されてお互いに希望を捨てずに良かったと感激していました。患者さんは勉強をする材料を自らの身体で授けてくれる師匠であり、本当に感謝の気持しかない体験でした。まだ壁は高いですが、どうしても打ち破りたいと決意を新たにしています。