鍼灸院へは出てきましたが、強い悪心がありまだ解熱していない様子です。強い頭痛は治療後から回復してきているものの、ずっと頭重の状態です。何より全身倦怠がひどく、特に足がだるい。
「体調不良から省エネでの仕事にします」とスタッフに協力を得ますが、プロの仕事ですから患者さんへは決して何も告げません。デスクへ戻ってきてこまめな休憩をしながらですが、会話が少なくなってしまうのは申し訳ないと思っていました。
ハント症候群の後遺症で顔面の痙攣が残る患者さんへ、皮毛と血脈の深さを比べることで痙攣の強さや頻度が最近指で判断できるようになったことを説明していたとき、確認のため自分の顔面を触ってびっくり!!
右眼球が飛び出ていて、とても硬くなっているのです。あまりの腹部の気持ち悪さに気を取られていて、激しい頭痛が緑内障発作によるものだというのが頭から抜けていました。眼球の痛みが今回はなかったことも、診断を遅らせていました。あの激痛の頭痛であり発熱ですから、数年ぶりの緑内障の大発作です。これで症状はすべて理解ができ、診断まで確定です。