本治法と標治法の境目

前エントリーの続きで、真剣に真面目な現在の臨床から来ている私の意見です。
 経絡治療が鍼灸学校や鍼灸師になかなか受け入れられない要因はいくつも考えられますが、一つは本治法を脈診で決めて運用して効果が高いとしている点ではないでしょうか。脈診そのものにまず疑いを持つみたいですが、ここを疑ったのではどうしようもありません。
 脈状変化を作り出して自らの身体でも確認できる方法が確立できそうなのでここはクリアするとして、証決定が脈診でほぼ決まるという点については私も開業をしてから疑問になり漢方鍼医会へ転身したのでありました。その前に個人的には不問診の世界へ入っているので、証決定と脉診はイコールではなくなっていましたが…。
 証決定はあくまでも四診法であり、中医学では逆に触診を軽視していますが鍼灸は患者の皮膚へ触れることから始まるので、これは中医学が絶対に間違い。中国では日本以上に脈診する鍼灸師は少ない。
 そして本地方と標治法という区別、これは流派による治療システムでその境目が違ってくるでしょう。境目がないシステムもあれば、明瞭に区別したほうが有利なシステムもあります。私は陰経が主体ながら陽経のこともありで、五行穴・五要穴と側頸部のナソ処置までを本治法としています。その後に自ら循環してもらうアイドリングタイムを設けるので、境目が必然にできるからです。