前エントリーのさらに続きとなりますが、先週の金曜日に劇症の腰痛で抱えられるようにして来院されたベトナム語しか話せない患者さん、リアルタイム音声での翻訳がどこまで実践で役に立つでしょうか?
結論から書けば必要最小限ながら意思疎通はできました。今まで晴眼者は画面が読めるので文字ベースで会話になっていたそうですが、全盲の私にはボイスオーバーが必要であり通訳がいなければどうにもならなかったことが、やっと壁をテクノロジーの力で乗り越えられました。
事前準備は、通訳の言語を日本語とベトナム語にセットしておくこと。最初は私が日本語で色々と治療のことやアプリのことを連続で説明していくと、意味がわかった反応をしてくれました。
そして患者さんの症状を聞くのですが、言語の入れ替えが一度アプリを終了させて再セットしなければならないのが面倒。でも、自発痛があることは「常に痛みます」とか、夜間痛は「めを閉じていても痛みます」という遠回しの表現ながらニュアンスが伝わってきました。なんとか自力で動けるようになったという回復の説明がなかったのは、関西弁の範囲内で暮らしているため?
仕上げ段階で今後の見通しを言語を入れ替えて説明すると、初回は不安だらけだったものから安堵の表情になってもらえました。激痛で声が出ていたのから二度目なのにすんなり寝起きできるようになっているのに、「まだ痛みが残っている」って、関西のおばちゃんの変な突っ込みを学習している?
もう一つ大切な工夫だったのが、ブルートゥースヘッドホンを一つずつ使ったこと。翻訳のペースを音声で確認しながら次の会話に進行するためでした。イヤーカフ型で耳の穴に突っ込まない形状も、衛生面を含めて会話を阻害しない大切な要因だったでしょう。残りはどのタイミングでボイスオーバーのオン・オフをするかで、こちらは慣れていますが「変なガイドもあるなぁ」斗思われていたでしょう。