鍼の研修会だぞ

 では、何故NOを突きつけられたのか、それは前述の通り新しい実技が非常に多く含まれていたからです。昨年も邪正論での治療をということで講師陣は非常に戸惑い、そして苦労に苦労をして大会までに臨床レベルへ持っていけるよう必至の準備をしました。同じことを連続ではやりたくないのであり、再現性という点では確かに劣っていました。
 しかし、滋賀の実行委員会側でその点に気付かず、合宿まで持ち込んでいったことへの反省点を洗い出さねばなりません。
 元々は昨年大会での誤治の嵐のすさまじさが発想の原点であり、「あんな治療でいい脉になったといわれても納得できない」という意見が大半だったことから、「それじゃいい脉を作ってみんなで見ていこう」というところにあったのです。
 一番の誤算は、いい脉を作るのに腰痛患者の膝を曲げるなど鍼は用いずに再現実験を計画したなら「鍼の研修会だぞ」という反発があったことです。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です