入門を願い出る前に

 その見学者に今後のアドバイスとして、次のようなことを話していました。最初は弟子が師匠を選び、次は師匠が弟子を選ぶ。
 例えば落語家になりたいと思ったら、「この落語家さんに弟子入りしたい」とまず考え、そして入門させてもらえるように頼みます。師匠となるべき落語家は向こうからやってこなければ弟子などできないのですけど、誰でも弟子にする(できる)わけではないので、人の見極めをします。つまり、相思相愛にならないと師弟関係とはならないのです。
 ですから、入門を希望する側は「入門を許可してもらえなかったなら首をつります」くらいの覚悟で徹底的に師匠になって欲しい人のことを調べ、信頼してからでないと入門の願いなど出してはいけないのです。

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