解剖姿勢

 身内のことを書くのはいやなのですけど、またどうしても我慢できない事例が昨日にあったので少し。
 新患さんの症状の報告を聞いていると、「前腕も下腿も前面に違和感が」ということなのですが、通常で考えればその箇所に違和感というのはおかしいです。特に下腿の前面というものは存在していません(と当初は書いていましたが「下腿前面」は解剖学的に存在します、お詫びし訂正します)。ただ、前腕の前面と表現してきたものは大腸経の流注上なので、ここは外側もしくは橈側ということになります。
 患者さんにも問い直しながら場所を確認していると、解剖姿勢での表現を間違っていたというか自分の感覚だけで報告していたのでした。医療は連携ができなければ仕事にならないのであり、言葉で正確に伝えられなければ医療に携わること自体が難しいです。

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