ついでに「菽法」についても

 ついでに「新版東洋医学概論」の続きですが、難経五難に出てくる菽法について解説をしているテキストを見たのは漢方鍼医会のものを除いては初めてでした。
 難経の解説本では避けて通れないところですから解説はされているものの、解釈はまちまちであり臨床家地にまで踏み込んでいる本もまた見たことがありません。
 菽法の高さに完全一致した脉を作れば全身状態が完璧になれるのですけど、比較脉診(脈差診)をどうしてもベースに考えるので矛盾をしますから、解釈がねじ曲がるのでしょうね。
 といいつつ、私も漢方鍼医会が始まってからも長らく診察・診断に菽法は重視してても、実際の脉を整える段階になると平均化した脉状の呪縛から解き放たれていなかったのですけどね。

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