まさに「邪論でやってください」

 本人の訴えとしては右脇腹の強烈な痛みで、肋間神経痛ではないかということでしたが、これは素人さんが勝手に病名を探してきたもので当てになりません。
 実は八ヶ月前に子宮がんの摘出でも大規模な手術を受けており、左足だけはほてって発熱しているのではというくらい熱いのにその他の手足はとても冷たく、術後のアンバランスから来ているものとして局所には手を触れない宣言をして治療を開始しました。
 病症はまさに「邪論でやってください」という感じであり、最初は悪血中心で肺虚肝実から開始し、体調全体が向上し痛みも局所的になりました。前回は片足がほてっているのにもう片足は冷たいのが特に目立ちますから「身熱っす」で火穴をまず選び、津液の巡りから腎病として治療をしたところ、今日は夜中に寝返りをするときに若干痛むだけとなっていました。
 もちろん体長はさらに向上しているのですけど、左右の足の熱がほとんど同じになっていたことが印象的でした。宣言通り局所へ全く手を触れずに治療していますが、完全にお任せとなっています。

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