それでパートさんの治療は、「身熱す」が主訴なので栄穴を選穴することにして、旧姓の風邪ということで肺病ということなのですけど数脈ですから剛柔の小腸経を用いることとし、左の前谷へ営気の手法を施します。この段階では「えっ、それ何?」というのが普通の反応なのですけど、既に陶酔されていますから神様の手が触れたような表情になっています。
標治法の時には「うちの子供は縫合の処置を除けば検査以外は一度も病院での治療を受けたことがない」という話をしていると、ますます陶酔してきます。小児鍼の受付をしていて、何を考えていたの?
治療が終了するとすっかり風邪が抜けてしまい、頭もすっきり。これで天然もすっきり抜ければよかったのにとはいいませんでしたけど、次の人もかまっていて楽しいタイプならいいのに。