十二指腸潰瘍の治療

 十二指腸潰瘍だと思われる症例を先週末に初めて治療したのですけど、半年以上前から食後には腹痛が必ず発生してあまり量が食べられず、夏休みからはひどい全身倦怠が続いている状態でした。
 夕方に二度目の治療をしたのですけど、腹痛はほとんど発生しなくなり全身倦怠についてはすっかり解消しているということです。さすがにこれだけ長期に持続している潰瘍ですから腹部を押さえると深い部分に堅いものがまだしっかりあるのですけど、自覚症状がなくなっていることはいいことです。
 しかし、いくら中学生とはいえここまで劇的に回復したことはありません。要因としては陽経からの治療が可能になったことと、邪論を組み合わせられるようになったからではないでしょうか?ちなみに脾病として考え、数脈ですから陽経からということで剛柔の胆経を使うこととし、寒熱往来の状態ですから経穴ということで左の陽輔を使っています。

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