推して知るべし

 はぁー、今日の午後の仕事は非常に疲れました。
 先日に下肢のだるさが長年続いていたものが治癒したと喜んだ患者さんが他の人を紹介して連れてこられたのですけど、おじいさんは耳が相当に遠いので話が通じにくい面は確かにあるものの、「今日はどこの具合が悪いんですか?」と質問したなら「知らんけど連れてこられた」と、ぶっ飛びの答えが戻ってきました。その後の会話は、推して知るべしのかみ合わないものが延々と続きます。
 半分あきらめて触診へ入ると、今度は腹大動脈の大きな動脈瘤が見つかってしまいました。あちゃーっ、という感じですね。明らかに認知症が入ってきているのですが生きることへの未練があるのはすぐ答えが戻ってくるので、病院で説明を刷るためのメモを作成したのですけど、本人ではなく付き添いに渡したのも推して知るべしです。

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