切り分けツールから、悪血反応も明瞭にできる

 気血津液論か邪論か、どちらからアプローチするのが効果的なのかを切り分けるツールは既に実用段階に入っていて検証をしてもらっているのですけど、さらに肝実証を判定できる方法を見つけました。
 きっかけは夏期研で入門部を担当しているとき、十分に時間を掛けて説明しながら一人一人の手を取って腹診の指導していると、悪血反応について「知らなかった」という反応です。
 その中で、あちこち触っていると脈もお腹もそれなりに変化してしまうのですが悪血反応は肝実証で治療すべきケースなら、逆に粘りが強くなることに気づきました。
 切り分けツールは時邪を陰経・陽経どちらも払ってしまうことから反応を確かめているのですけど、わざわざ三往復くらいやれば陰経か陽経かと気血津液論か邪論かがよりわかってきますし、加えて悪血反応はより明瞭になるのでこのときに肝実証の治療を考えるという方法になります。

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