平補平瀉と衛気・営気の手法

 午後は新患さんで思い切り大変でしたが、午前の時間があるときに平補平瀉と衛気・営気の手法の違いについて身体を借りて検討をしていました。
 二木式ていしんで刺し手の示指をしっかり伸ばし拇指は軽く外して、身体へしばらく当てて、抜鍼時はゆっくり目に引き上げて鍼口には何もアプローチしないのが平補平瀉。足の三焦経だけでなくムノも、平補平瀉の方が効率的だとこの時点では思われていましたが、これはちょっと違いました。
 しかし、ナソは衛気の手法の方が圧倒的に脈状も症状も改善します。腹部の散鍼も、衛気の手法でないとうまくまとまりません。
 文字通り平補平瀉は衛気や営気を操作するのではなく、経脈全般の流れを促しているのでしょう。ナソや腹部は重要な経穴が存在する場所でありながれも浅いところですから、衛気の手法で流れをコントロールしなければならないものと今は仮説を立てています。

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