整形外科って

 今年初日の診療が、ようやくという感じで終わりました。残念ながら本日にお電話をいただいたのに受信していただけなかった患者さん、申し訳ありませんでした。
 診療の中で何度も聞いたのは、「年末まで整形外科には何度か通ったのに効果がなくとうとうひどい症状になって、年明けを待っていた」という話でした。
 そして「整形外科というのは治療法があるのか?」というストレートな質問でした。整形外科というのは1964年の東京オリンピックなどを境にリハビリテーションの概念が広がり、その診断をする部門として後付けで作られた診療科目であり、当初は受診する専門部署を振り分けるのに活躍したのですがリハビリテーションの設備や概念が定着すると、その役目を終えているはずのものが「外科」という名称がついているため、「けがをしたならあそこへ行くのが妥当では」という間違った概念が定着しているものです。
 私は小学生の時に足の第一指にばい菌が入って爪をはがしてもらう処置を受けたことがあるのですけど、整形外科では何もわからず外科であっさり処置してもらえたことから小学生なのに「なんじゃこの科目は」と思ったものでした。

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