学術の固定化はしない、ナノですが

 漢方鍼医会は発足の理念がそのようであり会則にも「学術の固定化はしない」ということがあるのですけど、これは秘伝口伝だった鍼灸の世界において画期的な脱皮だったと思います。難経がそれまでの秘伝口伝を文章に書き残してくれたことへ匹敵する、重要な改革だと思っています。
 ところが、まだそれを運用する鍼灸師に力量がないのか「学術の固定化はしない」の文言が個人研究容認の免罪符に化けてしまい、会全体としての実技体系構築や後進育成という本来最も重要な仕事を無視するようになってしまいました。
 これだと10年もすれば発足メンバーのほとんどがいなくなってしまう時間帯になって、「漢方鍼医会とは一体何だったのだろう」ということになってしまいます。それでいいのでしょうか?
 そのために原点の一つであり初学者へ治療体系を覚え込ませて学習の道を作り、ベテラン同士はお互いの学術をすりあわせるのに最も効果的だった治験発表を整え直そうと提案しているのですが、のらりくらりとやり過ごされそうな感じに腹が立っています。「今どうしてもやらなければならないことは難だ!!」と叫んでいるのですけど、模試届かなかったときには切腹するしかないのかなぁ。

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